そのシュート、その一点

 
 
「表現」
 
 
 これほど思いやりに溢れ、情熱を駆り立て、チームを一つにするスローガンが他にあるだろうか。
 
 自分の中にこの言葉を落とし込めた時、僕が初めて抱いた感想である。
 
 目指す先は学生日本一でも、それまでに辿る道のりや抱える想いはそれぞれ違う。学生日本一の喜びを全員で分かち合うには、それぞれがこの部活に存在し努力する意義を見出し、お互いに認め合う必要があるように思う。
 
 この言葉は、部員一人ひとりに寄り添い、その人のエネルギーの源に問いかけ、その人が理想の姿に近づくために努力することを真正面から肯定する。
 
 自分のありたい姿を表現する時、紛れもなく主役はその人で、学生日本一はみんなで掴み取ったものであると同時にその人のものだ。
 
これ以上部員に情熱と主体性を持たせるスローガンがあるだろうか。
 
 上級生や下級生、プレイヤー、TS、コーチ、それぞれの立場の違いを超えて、まだ見たことのない学生日本一という景色を見るために、それぞれが自分のありたい姿を追い求めればいいんだ、と言っているような気がした。
 
本題とは違うけど、僕が思うこの言葉の意味をなんとなく形にして残しておきたかったので、ここに記しておきます。
 
 
 
 
ーでは僕の「表現」について。
 
 
 昨年僕は不撓不屈の精神について書いた。(※昨年のブログ企画)
 
 今も自分がありたい姿は変わっていないし、あの場で書いたからこそ、昨年関東準優勝に貢献できずとも、コロナでラクロスが出来なくなろうとも、目標のためにやるべきことを整理し、取り組めたように思う。
 
 
どうやら過去の自分が言う「本当に強い人」に少しは近づけたようだ。
 
 
 
じゃあそれで満足か、達成感はあるか、といわれればそれは微塵にも感じない。
 
 
 そもそも僕はなぜラクロスを始めたのか。高校のバスケで全てをやりきったあと何を求めてここに来たのか。
 
 
 
 僕は、渉さんをはじめ、数々の偉大な先輩が作ったあの衝撃的なビデオたちを見て、いつか自分もこんな風になりたいと憧れ、その来るべき大舞台で点をとることを夢見た。仲間たちと思いっきり喜ぶことを想像した。
 
 そんな想いを胸にこの組織に入った。
 
ただ、まだそれを一ミリも達成していない。
 
「シーズンが終わったその日からずっとシュートを打ってきました。」
「終わりが見えない中、荒川に毎日通って誰よりも壁打ちをしてきました。」
 
 
 
そんな過去を振り返ることよりも、ただただ”学生日本一”という未来が欲しい。
 
“自分がチームを優勝に導くその一点を取った”という結果が欲しい。
 
結果を出して初めて努力は報われる。
 
 
“そのシュート、その一点”
 
 
それが僕の表現。
 
 
4年AT #5 竹内啓悟

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