「敗者」から「勝者」へ

 
 
 入部したときは当たり前に「勝者」になれると思っていた。高校までとは全然違う練習環境。その中で普通に練習すれば第一線で活躍できると漠然に思っていた。だが現実は違った。「勝者」になるためには「勝者」の練習・準備・考え方が必要だったのだ。「普通」は「敗者」と同義だった。自分はこのことに気づくのがとても遅かった。しかも自分で気づいたのではない。恥ずかしながら2年生の春ごろの同期MTGで同期に指摘されて気づいたのである。
 
 それから自分が「勝者」になるためにどうすればいいか真剣に考えるようになった。すでに同期、特に松田には大きく遅れをとっている。しかも自分は特殊な環境にいてみんなと同じように行動してラクロス生活を回すことができない。自分なりのラクロスがうまくなる生活スタイルを生み出さなければならなかった。2年生から3年生にかけてはひたすら試行錯誤を続けた。しかし自分はBリーグなどで結果が出せず、後輩の三木の台頭もあり「敗者」になり続けた。
 
 「もう「敗者」になり続けたくない」という「敗者」の思考しかできなくなっていた。そして4年生のシーズンが始まって真剣に部活をやめようとした。「勝負」すらからも逃げようとした。そんな最も情けない「敗者」であるはずの自分と、黒木やたいしょうさん、同期などの様々な人達は真剣に向き合ってくれた。具体的に自分をどううまくするかまで真剣に考えてくれていた。本当に救われた気持ちになった。だから決心することにした。もう二度と「敗者」になることを考えない。そして、
 
 チームで一番になり日本一にもなる。真の「勝者」になってやる。
 
32期 #29 中小路健
 

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