もっと先に

 
 
部活をやるからには楽しいことだけではなくつらいこともある。つらい時は耐え忍べばいい。
これまではそう考えていました。でもこの姿勢は正しくありませんでした。
本当は、部活は楽しいことばかりでした。
 
これまではうまくいかないことがあっても、そんなの当然だと考えていました。当然うまくいかないことはある、耐え忍ぼう、壁打ちや自主練、筋トレ、そして毎日の練習を真面目に取り組んでいれば必ず解決されるときはくる。その時を待とう。しかし、振り返ってみると、この考え方で問題が大きく改善されたことはありませんでした。なぜなら、これまでと同じことを繰り返し続けているだけだったからです。つらい時は耐え忍べばいいという考え方は、問題の本質から目を背けさせます。思考停止した努力は単なる作業であり、成長につながりません。頑張ることに逃げてはいけない。正しくない考えに基づく正しくない努力を続けた結果、僕は去年、敗戦の原因となりました。
 
うまくいかないことが起こったときは、どうしてそうなったのか考えるべきです。つらいことが起きるのは当然のことではなく何かが正しくないからです。正しくないのは根本的な考え方かもしれないし、努力の仕方かもしれない。正しくないことを認識しないまま行動を続けても同じことが起こるだけです。だからまずはそれを突き止めます。そして、正しくないことが何か分かったら、できるだけ正しくなるように働きかけます。いつか改善されるだろう、誰かがやってくれるだろうという考えは甘えであり、自分が変える覚悟を持つこと。こう考えることによって、少しずつですがこれまでうまくいかないことはうまくいくことへと変わり始め、達成感と共に楽しさを味わうことができるようになりました。仮にうまくいかないことがあったとしても、それを解決する方法がなんとなくつかめた今、部活は楽しいことばかりだと感じています。
 
今は学生日本一になるためにどうすればいいか、そればかり考えています。そうしていると学生日本一以外の結果は受け入れられなくなりました。目標達成にしか価値を見いだせません。リーグ戦突破、FINAL4勝利は当たり前。FINALの舞台はもう経験したし、もっと先に行きたい。ただ、そのためにはまだ力が足りません。改めてチーム、そして自分に問いたい。戦う準備はできているか。練習してきたシュートは入るか。そのパスは通るか。誰よりも早く攻守の切り替えができるか、目の前に落ちたボールを拾いきることができるか。これから始まるのは一戦も落とせない厳しい戦いであり、僕たちはすべての試合を勝ち抜く。そのために考え続け、自分が変えていくという覚悟を持つ。学生日本一までの道のりを最高に楽しみ、得られる喜びを多くの人と分かち合う。
勝者であれ。
 
32期主将 #31 黒木颯
 

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