不屈

 
 
おそらく今までの人生で薄々気づいていただろうことを、大学に入ってからある人に言葉として言われたことで初めて理解したことがある。
 
その人の本当の力とは、苦難の中でどれだけ諦めずに立ち向かい続けられるか、において決まると。
 
これはおそらくラクロスだけに限った話ではないだろう。勉強、仕事、人間関係全てにおいて楽しいだけの状況などあり得ない。どんなことにおいても必ず苦しい状況はつきまとい、それは自分に重くのしかかる。不条理な裁定が下ることなく、実力と結果がただ求められるスポーツではなおさらだ。
 
僕は幸運なことに1年の時も、2年の時も、それぞれBとAに何回かあげてもらったことがあった。ただシーズンの最後には、いずれもそこに僕の姿はなかった。
あげてもらった時は素直に嬉しいし、やる気が湧いてきて貪欲にいろんなことにチャレンジした。その結果、うまくいくことも多かったように思う。ただ、当然そのうまくいく期間は長くは続かない。DFも修正をし、やられたことを次はやらせまいと工夫を凝らす。それに対して、自分は何もできず、少しずつ何もかもがうまくいかなくなっていく。こうして、自分のしたいプレーができなくなり、守りに走るようになり、気づいた時にはもう手遅れになっている。本当に頑張らなきゃいけないのは、何もかもがうまくいかなくなった時なのに、投げ出したくなる。
2年の時、落ちた次の日、コーチに「ここ頑張るか、そうでないかが分かれ目になる」というような言葉をかけられたことがあった。自分でもわかっていたし、練習には必死で取り組んだつもりだった。ただ結果は残せず、リーグ戦に出ることは叶わなかった。必死に取り組みはつづけたが、最後まで熱量を保つことはできなかった。
 
練習でたくさん成功体験を積み、試合でたくさんを点をとる。自信がみなぎって、やる気が出てきて、出来ることは全部やろうと誓う。大切なことではあるが、実はそんな時に頑張ることは誰だって出来るのだろう、とも思う。
しかし本当に大切なことは、練習でシュートを無限に外し、止められ、自信をなくした時に、必死に挑戦し続けることであるように思う。たぶん、挑戦することは多くの人はできるだろう。しかし、挑戦し続けることは、本当に強い人しかできない。
 
今シーズン、そして来シーズン。計り知れないほどの困難、壁が立ちはだかるだろう。失敗すること、挫折することもたくさんあるだろう。しかし、そんな時にこそ力を尽くしたいと思う。
 
 
勝者は不屈だ。
 
33期 #5 竹内啓悟
 

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