このCOLUMNはAチームに召集されている27期(2年)のMF#4室井啓介、MF#69都外川識志に合同でインタビューを行い執筆された。前編はこちら
 
 

プライド

俺は、何をすればラクロスが上手くなるのかがわかるようになるまで、すごく時間がかかった方なんだと思います。 1年の途中からBチームでプレーするようになって、先輩達に勝ちたかったし、試合でも活躍したかったんですけど、何をやったら勝てるのかわからなかったので、 正直言うとちゃんと上手くなる練習をできていなかったんだと思います。ウィンター前に「ラクロスではなにはともあれシュートが大事」っていうことにやっと気づいて、 ひたすらシュートの練習をしていたくらいですかね。
なので、今年のフェスタ(*5)で浦山さんに誘われてOF幹部になったものの、1年のときにラクロスについてあまり考えていなかったので、最初は何をしたら良いか、全くわからなかった。 だからとりあえず映像をたくさん見ることから始めました。これは自分にとっては得るものが大きかったと思うし、成長の契機であったとは思いますけど、 フェスタに向けてチームの役に立ったかと言うとまったくで、幹部としての存在価値は無かった。ただ、幹部として役に立っていない感はヒシヒシと感じていたので、 フェスタの時期はとにかくテンション上げてやるしかない、という所だけはこだわったつもりです。
フェスタではいいOFのイメージを持てるようになって、「こういうOFがやりたい」っていう気持ちが芽生えたんですが、 同時に「上手く攻めないと楽しくない」っていう気持ちも出てきました。だから自分で点を取りにいこうとしなくなっていて、そしたら春合宿のときにBチームに落とされました。 あれは、今思い出してもムっとします。他の選手と大して実力差があったわけでもないのにって。 室井だったら、そういう時はコーチになんで落とされたかを聞いて、色々考えるんだろうなと思いますけど、俺は「聞きにいったら負けだ」と思って、絶対に聞きにいきませんでした。 プライド高いんだと思います。だからその時も「結果出して、コーチに使わざるを得ないと思わせるような選手になるしかない」っていうことしか考えてなくて、 でもそのお陰で、がむしゃらにやるようになりました。自分のやっていることが誰かに認められたかどうかっていうのが、俺の中ではすごく大事です。

(*5 毎年3月に行われるつま恋スプリングカップのこと。2012年度はチーム全体を2等分して、25期(4年)G#2浦山主将率いる浦山チームと25期(4年)AT#26出戸選手率いる出戸チームで臨んだ。)

 
 

勝つしかない

今年のリーグ戦開幕戦を、合宿後に全員で見に行ったんですけど、見ていてかなりショックを受けました。両チームともMFが東大より断然上手いし、LGもそもそも走り方から違う。 早慶のラクロスは見ていてかっこいいし、期待感のあるプレーをする選手が多いと思います。東大とやってる競技が全然違うように見えて、その時は絶望に近いものを感じました。
今年の東大のラクロスには、幹部任せじゃなく、全員でラクロスを作ろうっていうチーム方針があります。 だから室井が言っているように俺ら2年生も自由にやらせてもらっているわけなんですけど、それは上が頼りないことの裏返しだと思います。 たとえば、去年の牧野さんみたいに「俺を中心にプレーを回せ!」っていう人はいない。もちろん、4年生一人ひとりは頑張っているとは思うんですけど、 その頑張りが全体にまで連鎖していない。それもあと少しで引退なのに、って思うと腹が立つこともあります。4年生ならもっとエネルギーあっていいんじゃないか、と思ったりもします。
でも、勝つ為に足りない分は俺ら下級生が頑張るしかないんですよね。4年生任せじゃなく、全員で勝つしかない。 俺は、開幕戦の時とは印象が変わっていて、FINAL4で慶應に絶対に勝てないとは全然思っていないです。東大がいままでやってきたことをちゃんと出せれば、勝てると思っています。 俺は概念的なことはあまり好きじゃないし、「何を一番大事にしてラクロスしてますか?」と聞かれても、 今は「ボールのもらい際に加速すること」を一番大事にしているとしか言えないし、正直目の前のラクロスに向き合うことで精一杯です。勝つためにうまくなる。それだけです。

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