弱みを強みに

結構俺は落ち込んじゃうことが多くて、例えばシュートをミスしたときにやっちまったなってへこむことが多かった。そのことをずっとマイナスに捉えていた。

でも去年Bチームでくすぶってた時、ふと自分は何でラクロス部にいるんだろうって考えて、今までの人生を振り返ってみた。その時に失敗して落ち込むことが成功に繋がってたことに気付いて、落ち込みやすいことが逆に自分にとっていいことなのかもしれないと思った。自分の中で求めている理想像がはっきりしていて、その高い目標に近付こうと思ってちゃんと行動してるから、その分へこみ幅が大きいのかなって考えるようになった。

特に実感したのは去年のリーグ戦。初戦の獨協戦で初めてリーグ戦のベンチに入った。でも少ししか試合に出場出来なくて、プレー中もチームの足を引っ張らないようなプレーをすることばかり考えていた。試合後、チームは圧勝して盛り上がっていたけど、チームの勝利に全然貢献出来なかったという思いがあった。チームの勝利に直結するようなプレーが出来なかったことが悔しくて、オフの日もグラウンドに行って自主練した。その自主練のおかげもあって2戦目の千葉戦でアシスト出来て、結果を残すことが出来た。

 

こうやって強みだと思えるようになってからは、落ち込むことがあっても努力しようと思うし、努力し続けてきたっていう事実が試合の時に緊張を鎮める根拠にもなってる。だから、自分がコンプレックスだと思っていることでも、見方を変えれば長所になるかもしれないということを後輩たちには覚えておいてほしい。もちろんそれ相応の努力も必要だけど。


 

行動からやる気をつくる

ラクロス部に入って1年目は俺の中では割と順調だった。でも2年目の最初に骨折と膝の靭帯の怪我をして、そこから半年くらいプレー出来なかった。最初が上手くいってた分そこからの落差が自分としてはすごくしんどかった。その時すでに同期の平松(*1)とか大和(*2)は上級生の中でも活躍してたけど、俺は夏合宿明けに復帰してからも1,2か月くらいCチームにいて全然評価してもらえなかった。自分としても上手くなってないなって感じて、その時はショックだった。去年の4月に初めてAチームに上がった後も、Bチームと行ったり来たりでなかなか定着出来ずにずっと悔しい思いをしていた。

今のBLUE BULLETSにも挫折したり上手くいかなくて落ち込んだりした時にやる気がなくなっちゃう人って多いと思う。でも、俺はそういう状態であっても行動を起こして、その時その時の目標を見据えて継続することを重要視してきた。本当にしんどい時って壁打ちもしたくなかったり、練習や試合の映像も見たくないって思ったりする。やる気がなくても行動を起こしてみることは、言葉にすると簡単なようだけど、ずっと継続するのって意外と難しい。

 

前に渉さん(*3)と話した時に、「情熱によって行動が生まれるんじゃなくて、行動から情熱が生まれる」と言っていたことが印象に残っている。渉さんの言う「情熱」が俺にとっての「やる気」だと思う。俺はやる気やモチベーションの根源を自分の外の方に求めることはあまりしなくて、内側から発生させて行動することが多い。どんな時も行動からやる気をつくることを継続してきたことが、挫折から立ち直るきっかけになってくれたと感じている。


(*1 31期(4年)AT#28 平松匠太。2018年度AT長。)
(*2 31期(4年)MF#47 清水大和。)
(*3 14期安西渉。)

 

ラクロス部という選択

俺が東大を目指した動機は、東大で野球をしたかったから。勉強だけじゃなくてスポーツも出来るなんてかっこいい、そう思った。だから中学受験の時も、野球を真剣にやっていてかつ東大入学者も多かった進学校を選んだし、東大に入学して野球部に入った。自分が東大野球部を連敗から救う。そんな未来を描いていた。

 

野球部入部直後は新人戦で活躍して順調な日々だったけど、現実はそう甘くなかった。1年生の秋に発症した肩の怪我で塁間もワンバウンドでしか投げられなくなってしまった。野球部を辞めようか悩んで当時の野球部の学生コーチに相談した時、「代走者として活躍する選択肢もある。水野の力が必要になるから考え直してほしい。」と言われた。でも、思うように投げられない状態で野球部に残り続けるよりは、活躍出来るフィールドが他にもあるんじゃないかと思った。スタッフに転向して野球部に残ることも一瞬考えはしたけど、やっぱり自分の中で自分自身がフィールドで活躍したいっていう想いがすごくあったから、いい選択だとは思えなかった。

ラクロス部を選んだ最初の動機は、はっきりとは分からない。その時は、自分をずっと縛ってきた野球から逃げたくなっていたのかもしれない。でも自分がプレーして活躍して、BLUE BULLETSが日本一になるのに貢献したいっていうのは理由の1つだ。そしてそれが今の自分としても1番大きな原動力になってる。だから試合で失敗したり練習中にしんどいなって思ったりした時も、日本一に貢献したいという目標に立ち返って今まで頑張ってこられた。

 

今俺は、小学生の頃から人生の指針だった野球を辞めてまでラクロスをしている。だから俺にとってラクロス部で勝つこと、活躍することの意味は他の部員とはまた違った意味がある。ただ勝ちたいってだけでなくて、自分の選択が間違ってなかったことを示すため。活躍しないと一生後悔すると思う。だから俺はこのチームで何としても勝つ。

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