≪関東学生ラクロスリーグ戦 1部Bブロック 第1戦≫

東京大学 vs 明治学院大学

8月27日(木) @大井第二球技場 11時40分 FACE OFF


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 1Q  2Q  3Q  4Q TOTAL
東京大学/ HOME 7 5  3  4  19
明治学院大学/ AWAY  0  1  1  1  3

得点者:
#0 長谷川 謙 [AT] 3
#9 茂木 努 [MF] 1
#11 樋浦 直樹 [AT] 5
#21 塚本 恭将 [AT] 3
#32 高橋 大介 [AT] 2
#51 伊東 大地 [MF] 1
#54 上野 裕人 [MF] 4

とうとう始まった2009年リーグ戦。09BlueBullets の開幕戦の相手は、明治学院大学。 東大は、明治学院大学に対して、20点以上点を取って勝つことを目標に掲げて、初戦に臨んだ。


1Q
FOで先陣を切るのは、#17MF主将の伊部。彼から東大の攻撃が始まる。と思いきやイリーガルプロシージャーで相手ボールになってしまう。 東大はその後、明学の攻撃を難なく防ぎ、攻勢に出る。 最初に得点を決めたのは、#11AT樋浦だった。 1on1とパス回しで空いたスペースを見逃さなかった樋浦に、ゴール裏でボールを持っていた#32AT高橋からすかさずパスが通り、そのままシュートを決めたのだ。 まずは、1−0. つづくFO は、主将が魅せてくれた。 FOで、手元で勝ち、そのままファーストブレークに持っていき、クリース周りで、DFの裏をとった#0AT長谷川に的確なパス。キャッチした長谷川も確実にシュートを決めきって、2−0.東大2点リード。 三点目が早くほしい東大であったが、シュートを決めきることができずに、なかなか3点目が取ることができない。 ようやくほしかった追加点が決まったのは、2点目が決まってから5分近くたった後であった。ゴール裏の#32AT高橋からのパスを、クリースでうけた#51MF伊東がゴールにねじ込んでスコア。 3−0で東大3点リード。 その後、東大はDFにおいては、相手のパスミスを誘い攻撃を防ぎ、相手のひきライドにもしっかり対応して攻撃に繋げる。 一方オフェンスでは、キャッチミスでTOになることもあったが、その次のOFで、相手のスラッシングによって、1分間のEMOで得点のチャンスを得る。 EMO中、#54MF上野、#19MF宮澤、#36山脇がスタンシューでゴールを狙うもいずれも惜しくも枠外。そのままevenになってしまう。 ボール展開中に、少し浮いたところでマークが外れていた#54上野に#11樋浦が、裏からパスを入れ、上野が待っていましたと言わんばかりのスタンディングシュートを決め、4−0. その後のFOでは、ウイングの#31LG山下が、GB拾って、そのまま俊足を生かしてボールを運んでファーストブレークを作るも、味方のパスミスでうまく得点に結びつかない。 その後も東大の攻撃は続き、#9MF茂木が、ボールもらい際で一気にDFを抜き去り、そのままランシューを決めスコア。5−0. まだまだ東大の攻撃は続く。 FOで#10MF小橋が勝ち、東大の攻撃。#11樋浦の1on1から、クリース付近で若干DFのマークを外した#0AT長谷川にパスが出て、それを長谷川が決めきりスコア。6−0. 続くFOは、#17伊部。ファーストブレークを狙いに行ってDFに阻まれるも、東大がFO勝ち再び東大のOF。ゴール右前で上野があくのを見逃さなかった樋浦が、左横から対角にパスを出し、上野が再びスタンシューを相手ゴールに突き刺した。7−0. ここで第1Q終了、東大7得点の猛攻であった。


2Q
明学の攻撃から始まった第2Q。 #31LG山下が、チェックで相手からボールを奪い、そのまま走ってボールを運びファーストブレークをつくり、ゴール左前の#11樋浦にはたく。それを樋浦がゴール右下にきっちり決めてスコア。8−0. 2Qになっても東大の勢いは衰えない。 続くFOでは東大のファールで明学ボール。東大DF陣は、明学からシュートを何本も打たれるが防ぎ切る。 DFから、クリア後ボールをもらった#21AT塚本が、中央に切り込み、そこから豪快にスタンシューを決めスコア。9−0. 勢いに乗る東大、FOer伊部が、手元で勝ってそのままブレーク状態をつくりあげるも、パス展開中にミスがあり得点には至らない。その後もパスキャッチミスが続くが、東大はポゼッションを保ち続ける。 シュートTOから、また守りに入った東大であったが、ここで再び#31山下がチェックで相手ボールを落として奪い再びファーストブレーク。ゴール右前で#21がいい位置でパスをもらい、G1on0となるもGにはじかれてしまう。そのこぼれ球を樋浦が拾ってシュートするも無情にもポストに阻まれ、GBとなる。このGB中に相手がスラッシングを犯したため、東大は1分間のEMOで得点のチャンスを得る。 EMO開始早々、ゴール右横の上野からクリースで完全にあいた高橋にパスが通り、きっちりきめてスコア。10−0. しかし、次の明学の攻撃時に東大はスラッシングの反則を犯してしまい、MDDとなる。 結局点を決められてしまい、10−1となる。 失点後のFOも負け、明学の攻撃も続くかのように見えたが、#2LG中谷がパスカットで相手のリズムを崩し、その後の相手のミスからのGBを拾い切り東大は攻撃に移った。 早速、樋浦がゴール裏から1on1をかけ、そのままカムアラウンドでスコア。と思いきや、サイドネットであった。OFを立て直して後すぐに、ゴール左前から上野が1on1でDFを抜きそのままランシューでスコア。11−1となる。 しばらくして、相手のイリプロで、30秒間のEMOを得るも、パスキャッチミスが重なりチャンスを生かせない。そのまま相手にポゼッションがうつり、東大のDFとなる。相手がボールダウンしてあたふたしたところを、#3LG原田がすかさず寄って、チェックでボールを奪い#72MF沢田、樋浦とつなぎ、樋浦がスタンシューを決めスコア。 12−1. こうして、第2Q が終わり、折り返すこととなった。


3Q
ハーフタイムのクロスチェックで、東大がひっかかり3分間のMDDから、第3Qが始まった。 明学に攻められ続け、明学#14のシュートを、#52G斎藤が好セーブするも、明学#25にこぼれ球を押し込まれてしまう。12−2. その後もMDDは続く。 しかし、相手がキャッチミスしたボールを#4MF牧野が拾い、そのまま自分でクリア、逆に東大が攻め返す。このとき、相手がスラッシングの反則を犯し、東大のMDDも解除され、一転して東大EMOとなる。#29MF田畑がシュートを狙うも、途中パスカットされるなどで、結局点がとれないままeven となる。パスキャッチミスが目立つようになるも、以前として東大がポゼッションを保ち続ける。#29田畑が左前で1on1をかけ、ロールし、対角の上野にパスを出し、上野がまたスタンシューで決める。13−2. その後は、両者得点できないままの状態がしばらく続いたが、東大がトリッピングで1分間のMDDとなるも、途中で#72沢田が、パスカットし、そのままブレークをつくる。 DFの裏に回った樋浦に、パスが通り、樋浦がG1on0を確実に決め、14−2. 続いて、フリーの状態でもらった#21塚本が下シューでスコア。15−2. この後も東大は攻めるも、攻めきれず、相手にクリアをされかけて、ホイッスル。 第3Q終了。得点は、15−2.目標まであと5点に迫った。


4Q
東大がポゼッションを保ち続ける。 相手のイリーガルボディチェックの反則により東大は、1分間のEMOとなる。 トップの#29田畑から、ゴール右横の樋浦にパスがつながり、樋浦がショットでスコア。 16−2. 続いて、先ほど点を決めた樋浦がゴール裏からクリースの#0長谷川にフィードし、そのまま長谷川がシュートをねじ込みスコア。 17−2. 今度は、#0長谷川がゴール右裏から、クリースの#32高橋にフィードし、高橋が決めてスコア。18−2. 立て続けに東大が3点を決める。 途中で、明学MFに1on1シュートを決められ、18−3とされるも、その後すぐ#21塚本が豪快に下シューを決めて、19−3. 目標の20点までにあと1点に迫った。 しかしその1点が遠い。 FOでは勝つもパスミスでポゼッションを失ってしまう。明学の攻撃になるも、#72沢田がパスカットして、そこから自分の足でボールを運んでクリア、ファーストブレークを作り、クリースの#32高橋にパスを出すも、ボールダウン。逆に相手にポゼッションを奪われてしまうのみならず、イリーガルボディチェックの反則を犯してしまい、MDDとなってしまう。ラスト1分、相手のミスからのGBを拾って東大最後の攻撃。OFコートまで運ぶも、結局シュートまでいかせてもらえず、ここで試合終了。 結果は、19−3.目標に1点届かなかった。

パスキャッチミスが目立ち、自分たちのやりたいことを80分間やり続けることができなかった試合ではあったが、まずは、初戦を勝ちで飾った。 次戦の相手は、獨協大学。悲願の日本一に向けて、一戦一戦大事にしていかなくてはならない。

#54 上野 裕人(Hiroto Ueno)

 今季注目の2年生。DFの逆をつくプレーで得点を演出できる。 ゴールを積極的に狙う姿勢が良い。これから先、強豪校や社会人相手に負けないフィジカルと精神力を手に入れられるかに要注目。



#31 山下 尚志(Hisashi Yamashita)

俊足系3年LSM。足の速さに加え、今季に入り重量感と技術がついた。 グラウンドを縦横無尽に走り拾いきるGBはチームでNo.1。拾った後の処理、更にその後のOFでどれだけ脅威になれるかが今後の課題。 




written by Shuhei Umemura