≪2010 五月祭集客試合≫

東京大学 vs 早稲田大学

5月29日(土) @東大本郷キャンパス御殿下グラウンド 14時00分 FACE OFF


 1Q  2Q  3Q  4Q TOTAL
東京大学/ HOME   2   3   3   3   11
早稲田大学/ AWAY   1   2   2   2  7

得点者:
#6 堤 雄輝 [MF] 1
#9 茂木 努 [AT] 1
#11 樋浦 直樹 [AT] 5
#30 原 誠宏 [AT] 2
#50 木坂 康隆 [MF] 1
#51 上野 裕人 [MF] 1

今年もやってきた、五月祭試合。 10シーズンが始まって7ヶ月が経つが、今シーズン初めて応援部、大勢の観客の前で10Blue Bulletsの成果を 披露する特別な試合だ。 相手は、先週行われた早慶戦で慶應大学を抑えて勝利を収めた早稲田大学。 10最終目標“学生王者”にたどりつくためには避けて通れない強豪校である。 10Blue Bulletsは、ユニフォームも新調して心機一転したばかり。いざ“真っ向勝負”!!


1Q
今にも雨が降り出しそうな不安定な天候の中、試合が始まった。 第1Qはじめにポゼッションを得た東大だったが、パスミスやボールダウンが続き、 安定したオフェンスができない。早稲田大学も同様、得点できないままターンオーバーが続く。 そんななか開始7分半で先取点を決めたのは早稲田大学だった。 しかし、その後すぐに4年AT#11樋浦がGBからブレイクをつくって得点し、同点に追いつく。 後半、ミスは減ったものの共に強固なDFのためにシュートを決めきることができず、ターンオーバーが続いた。 東大はタイムアウトを取って流れをもってこようとするが、シュートがゴールポストに当たるなど惜しい プレーが続き、やはり波に乗り切れない。転機が訪れたのは第1Q終了間際のことだった。 4年MF#2伊東のフィードを受け、4年MF#50木坂がクリースシュートを決めた。 決め所で決めきったナイスプレーだった。かろうじてリードしているが、2‐1という油断できないスコアのまま第1Qを終えた。


2Q
開始早々FOは早稲田大学が勝ち、ブレイクこそされなかったものの、 続く早稲田オフェンスで東大のLGが抜き去られ、再び同点とされる。 その後も早稲田大学のオフェンスが長く続いたが、東大のナイスディフェンスや4年G#38藤塚の好セーブにより 追加点を許さない。逆に早稲田大学はストーリングをとられ、一転東大オフェンスに。 さらに早稲田大学は激しいディフェンスが災いしてファウルになった。 東大は30秒のEMOになったが、チャンスをものにできなかった。EMOが解除されイーブンになった後、 フィードを受けてクリースで4年AT#30原がシュートを放ち、ゴールネットが揺れた。 しかしサイドネットに当たっていただけで、惜しくも得点ではなかった。 その後も立て続けに東大はクリースシュートを打つが、早稲田ゴーリーにことごとくはじかれてしまう。 第2Q開始13分、早稲田のスラッシングにより東大は再びEMO60秒のチャンスを得る。 ゴール左裏から#30原のフィードを受け、#11樋浦がクリースシュートを決めた。 しかし次のFOは早稲田大学が勝ち、速いパス回しで東大ディフェンス陣はかき乱され、 トップからランシューを決められてしまった。再び同点とされるも、すぐに東大もFOからブレイクを作り、 4年MF#6堤がシュートを決めきり観客席を沸かせた。シーソーゲームだ。 第2Qの終盤、#30原がスタンシューを決め、ようやく2点リードにもってきた。 そのまま5−3で前半戦を終えた。東大としてはもっと勢いづけたいところである。


3Q
ハーフタイムに行われたクロスチェックで早稲田大学側がイリーガルの判定を受け、 東大は3分間のEMOという絶好のチャンスを得た。一気に攻めたいところだったが、東大のスラッシングにより 一時5対5のイーブンになる。東大は勢いを失ってしまい、結局このEMOで得点することができなかった。 その後早稲田大学がミスなくパスを回してじっくり攻めるが、シュートにつながらないまま 2度目のストーリング警告を受けた。一度東大ボールになりストーリングは解けたが、再び早稲田大学ボールに。 そこで早稲田大学のプレイヤーが東大LGのプレッシャーを受けたまま力強いランシューを決めて、スコアは5−4に。 流れは早稲田大学に傾きかけた。しかし次のFOで4年MF#10小橋が勝ち、東大のオフェンスにつないだ。 この試合、ここまでFOは早稲田大学が圧勝してきたが#10小橋がここで立て直した。 このオフェンスで4年AT#9茂木がスコア。再び2点リード。次のFOも#10小橋が取ったが、 東大のボールダウンをすかさず早稲田大学ゴーリーが取り上げ、クリアを始める。 そこを#11樋浦がパスカットでさえぎり、即座にブレイク、スコア。スコア7−4でついに3点リード。し かし再び早稲田大学のプレイヤーがLGを背負ったまま力強いランシューを見せつける。 流れは再び早稲田大学になるのか。いや違った。混戦のGBを拾ったのは東大の3年MF#33森。 そのままゴールに走り、3年MF#51上野につなぎ、ランシューでゴールを揺らした。スコア8−5で第3Q終了。


4Q
最初のFOは#10小橋がとり、東大オフェンスに。早稲田大学はGBやパスカットから度々クリアを試みるが、 東大AT陣のライドによりハーフラインを超えられない。ついにハーフを超えた早稲田だがゴール前で ボールダウン。すぐさま3年LG#44松下がボールを拾って走りクリアに成功。ブレイクを作り出して、 #11樋浦にパスをはたき、そのままショットでスコア。続いて早稲田のプッシングにより30秒のEMOを得る。 ディフェンスをかき乱し、#50木坂のフィードを受けて再び#11樋浦がシュートを決めた。 ここでスコアは10−5、東大5点リードとなる。流れは東大に来ていたが、東大はスラッシングとプッシングの 同時ファウルにより2メンダウンとなり、一気に窮地に立たされた。6対4だが意地でも守りきりたい。 シュートを連発されたがなんとか守りきった。そして3年LG#12六川がクリアを成功させ、 ゴーリーのいないゴールにシュート。ゴールポストに当たり惜しくも入らなかった。 対する早稲田大学は東大のキャッチミスをきっかけにブレイクを作り、クリースでショットスコア。 さすが、決め所ははずさない。さらに早稲田がクリアからブレイクをつくり、LGがショットでスコア。 点差は縮まり、10−7に。残り5分、まだ試合の行方は分からない。また、ここに来て東大、早稲田ともに ミスを連発しポゼッションが定まらなくなるが、GB中のファウルにより東大がEMOになる。 #11樋浦がパスを取ろうと倒れこむがそのままショット、スコア。観客席は最高潮に盛り上がった。 そして、試合終了。最終スコアは11−7、東大が勝利した。



現役主導のチームとしてスタートを切った10シーズン。 その成果を発揮する最初の場として五月祭試合に臨み、望み続けた勝利を手に入れることができた。 しかし、目標は“学生王者”。この試合で見つけた反省も少なくはない。 ここから修正を重ね、今以上に強くならなければならない。さらなる高みを目指して、リーグ戦の舞台へ。



MVP
#11 樋浦直樹(Naoki Hiura/4年AT)

2010BlueBulletsの副将。東大の点取り屋で非常にスマートな動きをして得点を量産します。 本試合でも5得点でチームをひっぱりました。 また、GBやライドなどのチームの基盤となる泥臭い部分へのこだわりが強く勝利に貢献する選手です。 知的で戦略的な側面を持つと共に、高い向上心、強いこだわりをもっており、 今後の東大を戦略面・精神面でも支える選手に成長することが期待されます!


VP
#45 佐々木聡(So Sasaki/4年DF)

2010BlueBullets、DF長。シーズン前半は、足の怪我に泣き、ほぼプレーができない状態が続きましたが、 地道なリハビリを続け、最近は試合にフルで出場できるまでに回復してきました。 堅固な1on1やGBを中心に、東大のDFを支えます。 非常に男らしい真っ直ぐな人間で、きっと今後の大事な場面で、佐々木の信念あるプレーが 幾多のピンチを救ってくれるだろうと期待しています。


written by Sen Chang