1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL | |
東京大学/ AWAY | 3 | 2 | 4 | 1 | 10 |
慶応義塾大学/ HOME | 1 | 3 | 4 | 1 | 9 |
得点者: #4 牧野 賢 [MF] 3 #9 茂木 努 [MF] 1 #18 深澤 健太郎 [AT] 1 #19 宮澤 脩一 [AT] 1 #23 今村 翔 [MF] 1 #30 原 誠宏 [AT] 2 #50 木坂 康隆 [MF] 1 |
《試合概要》
ブロックの最終試合、相手は"王者"慶應。2010Blue Bulletsの目標を「学生王者」に定めたとき、チームの誰もが倒したいと願った相手である。長引いた雨天が嘘かのように晴れ渡った雲ひとつない青空のもと、歴史を変えた一戦が始まった。序盤、東大はファウルを重ねて2メンダウンのピンチも迎えたが、DF陣によるクリアの成功だけでなく、AT陣の活躍によるライドの成功もチャンスを量産し、5-1とリードした。しかしそこからの慶應の速い展開に対処しきれず、3Qには5-6とビハインドに。流れを変えたのは4年MF茂木、今村の連続スコアだった。再びリードを奪い返すと慶應との一進一退の攻防になった。終了4分前まで同点という展開に声をからさんばかりの両チーム応援席。決勝点を取ったのは3年AT深澤だった。慶應は最後までシュートを浴びせ執念を見せるも、東大が守りきった。東大がここで慶應に勝利した意味は大きく、25年間ラクロス界に君臨し続けてきた慶應がプレーオフを前に姿を消すのは初めてのことである。
2009年10月10日 09Blue Bulletsは一橋にやぶれ、シーズンを終えた。
そこから這い上がって一年後、
2010年10月11日 10Blue Bulletsは"王者"慶應をやぶり、歴史を変えた。
予選ブロック全勝、1位通過でプレーオフ進出を決めた2010 Blue Bulletsの勢いはまだ止まらない。
「学生王者」まで、あと4試合。
《試合経過》
1Q
東京大学 | スコア | 慶応義塾大学 |
- | 0-1 | 3分 慶應 スコア |
EMO 30秒 | - | イリーガルプロシージャー |
4分 3年MF#4牧野 スコア | 1-1 | - |
9分 #4牧野 スコア | 2-1 | - |
14分 4年AT#19宮澤 スコア | 3-1 | - |
- | - | タイムアウト |
プッシング | - | EMO 30秒 |
プッシング、イリーガルボディチェック | - | EMO<6対4> 30秒 EMO 30秒 |
2Q
東京大学 | スコア | 慶応義塾大学 |
3分 #4牧野 スコア | 4-1 | - |
12分 4年MF#50木坂 スコア | 5-1 | - |
- | 5-2 | 13分 慶應 スコア |
- | 5-3 | 15分 慶應 スコア |
タイムアウト | - | - |
- | - | タイムアウト |
- | 5-4 | 19分 慶應 スコア |
プッシング | - | EMO 30秒 |
前半終了。 |
3Q
東京大学 | スコア | 慶応義塾大学 |
クロスチェック、両チームともセーフ。 | ||
- | 5-5 | EMO 30秒<続き> 0分 慶應 スコア |
イリーガルボディチェック | - | EMO 1分 5分 慶應 スコア |
- | 5-6 | |
8分 4年MF#9茂木 スコア | 6-6 | - |
9分 4年MF#23今村 スコア | 7-6 | - |
12分 4年AT#30原 スコア | 8-6 | - |
- | 8-7 | 14分 慶應 スコア |
ホールディング | - | EMO 30秒 |
- | 8-8 | 18分 慶應 スコア |
19分 #30原 スコア | 9-8 | - |
4Q
東京大学 | スコア | 慶応義塾大学 |
- | 9-9 | 5分 慶應 スコア |
イリーガルボディチェック | - | EMO 2分 |
- | - | タイムアウト |
タイムアウト | - | - |
16分 3年AT#18深澤 スコア | 10-9 | - |
タイムアウト | - | - |
EMO 30秒 | - | オフサイド |
アンスポーツマンライクコンダクト (イリーガルクロス) |
- | EMO 3分 |
試合終了。 |
MVP #4 牧野賢(Ken Makino/3年MF) Head Coachの飯塚です。 先日の慶応戦は、本当にお互いの力を出し合った、真っ向勝負の非常に良い試合でした。 慶応と東大も高いOF力によって、リーグ戦で大量に得点を重ねてきたチームであり、勝負の分かれ目は、そのOFをお互いDFがどれだけ食い止められるか、そして、そもそもOF機会をどちらが多くとれるかという部分がポイントでした。結果的には、東大はRideで慶応からボールを奪い返したのが勝負の分かれ目となりました。また、慶応はリーグ戦を通じて立ち上がりが悪く、そこをついていくことをチームとして意識し、実際、1Qの得点差が最終的に勝敗を分けました。 そういった試合のなかで、最も活躍してくれたのが、#4牧野(3年MF)です。 牧野はFOのwingからEMOまで幅広くチームの勝利に貢献しているプレーヤーですがこの試合はとにかく試合立ち上がりの連続得点がチームをダイレクトに勝利へ導きました。上にも書いたように立ち上がりが非常に大事で、その中で相手より早くDFを崩して点を取ることでチームを勢いづけました。牧野はshooter's leaderとして、シュートの向上に努めてきて、この試合でも得意のランシューを決めてくれました。 これからの試合は、チームの力もさることながら、個の力の強さが勝敗を分けることが多々出てきます。 学生王者、クラブチームに対してもそのシュートでゴールを切り開き、チームを導いていってほしいと思います。 |
VP #35 新見洋正(Hiromasa Niimi/4年MF) MFDFコーチの伊部です。 慶應大学はJAPANフル代表や昨年度U22代表を何人も擁する、個人が非常に強いチームであっただけに、東大がその「個の強さ」の部分でどれだけ勝負できるかが、一つのカギでした。 そんな中、慶應♯9本下や♯11永島といった学生屈指MF陣を、得意の1on1DFではほぼ完ぺきに封じ込め観客の度肝をぬいた選手が、4年生DFMF#35新見です。 僕は新見がシーズン初めに真面目な顔をして、 「自分がリーグ戦に出ているイメージが全くありません」 と言っていたことを今でも良く覚えています。 欲がないのか、シャイなのかよくわからんと当時は思っていましたが、月日がたつにつれて、寡黙ながら陰で誰よりも努力し、内に秘めた強い闘志を持っている選手だと気付きました。 そしてそのストイックさから「金の亡者」との異名すら持つ人気者新見の努力が結実し、慶應戦では彼の活躍がチームに勢いを与えてくれました。ストイックなのでまだまだ全然満足してはいないでしょう。そこも彼のいいところです。 彼がこれからどこまで進化するのか、楽しみです。 今後も#35新見の活躍にご期待ください! |
VP #18 深澤健太郎(Kentaro Fukasawa/3年AT) OFコーチの藤田です。 先日の慶應戦では、既にFinal4進出は決定していたものの、どんな状況でも、どんな相手でも勝利を目指すという、今年のスローガンである「真っ向勝負」を貫き、王者慶應のFinal4進出を拒むという歴史的な勝利を収めました。 試合は突き放しては追いつかれるというシーソーゲームになりましたが、トップからのスタンディングで決勝点を叩き込んだのが#18深澤(3年AT)でした。 今年のAT陣は頼りになる個性の強い4年生がスタメンを占め3年生の深澤は4年生に頼ってしまっているのか、武器であるフィードやカムアラウンドを試合で発揮できず、勝利やゴール、グランドボールに対する執着心も4年生に負けており、サブに回っていました。 しかし、#19宮澤が足をつって巡ってきたチャンスで、グランドボールを拾い囲まれながらもしっかりキープし、またトップから思い切ってシュートを打つなど、変化が見られました。 今後スタメンを勝ち取るには一つも二つも殻を破らなければいけないと思いますが、慶應戦という大舞台で変化を見せ、結果を出したことをきっかけに、学生日本一に相応しいATに成長して欲しいと思います。 |