≪2011 新人戦サマーステージ≫

8月20日(土)/21日(日) @味の素スタジアム アミノバイタルフィールド 



8月20日

<一次予選>
■第一試合
 東大 vs 武蔵大学
 前半  後半 TOTAL
東大/ HOME   0   3  3
武蔵/ AWAY   1   4  5
得点者:
頓所 史章
藤野 滉
室井 啓介

 待ちに待った新人戦。勝利して流れを作りたい初戦の相手は武蔵。最初の得点は武蔵。何度もショットに挑むが、最後の一歩をDFに阻まれてなかなか得点に結び付かない。一方、DFではG田村のファインプレーもあり得点を許さない。一進一退の攻防が続きそのまま、前半が終了。
 後半、序盤に見事な連携プレイから2点をとられ、得点差が3点に…。しかしその後の切り替えから藤野がスコアしスタンドを盛り上げた。その後も藤野、室伏、都戸川など、ショットするが得点には繋がらず、OF、DFを繰り返しお互い譲らない。そんな中、GBからショットへ繋げ得点した頓所、頓所のフィードから素早い動きでショット、スコアを決めた室井。この二人の活躍で3-3同点に。緊迫した雰囲気の中残り時間は2分を切った。しかし武蔵のフリーシュート、さらにノータイムでノーゴーリーのゴールへのショットが決まり3-5。そのまま試合は終了。東大は初戦でまさかの敗北。しかし新人戦はまだ始まったばかり。ここでこそ「切り替え」て、次の千葉β戦に備えたい。(記事:田中彩菜)



■第二試合
 東大 vs 千葉大学β

 前半  後半 TOTAL
東大/ HOME   4   5  9
千葉β/ AWAY   0   1  1
得点者:
小田切 拓也
鈴木 貴大
都戸川 識志
頓所 史章 [3]
廣瀬 天地
藤野 滉 [2]

 武蔵戦での苦い敗北からチーム全員で気持ちを切り替えて臨んだ千葉β戦。ここで負けることは一次予選敗退を意味する。絶対に落とすことのできない試合だ。
 室伏のFOから綺麗にボールがつながり、試合開始わずか10秒後にキャプテンの鈴木が先制点を決める。その後頓所が連続して2点入れ、スコアは3-0。さらに、相手のスラッシングにより東大にフリーシュートの機会が訪れるも、決めきることはできなかった。前半中盤、東大がオフサイドを取られ、千葉βにフリーシュートが与えられてしまう。しかし、相手のショットはG田村のファインセーブによりクリース外へ弾かれ、東大は失点を免れた。それから、千葉βが再びスラッシングをおかし、東大は2度目となるフリーシュートのチャンスを得る。頓所が今度こそ落ち着いてカムを決め、東大は千葉βに4点差をつけた。その後も何度かシュートを打つが、得点にはならず、前半は4-0で終えることとなった。
 後半開始3分後、頓所からのパスをフライエリアからゴール正面に走り込んできた藤野がキャッチ、そのまま点を決める。その後、千葉βに1点を許してしまうが、またも藤野がカムを決め、1点取り返す。それから廣瀬も1点入れ、スコアは7-1と東大が6点リード。後半終了2分前、都外川が立て続けに2本シュートを打つが、ゴールには入らず。三度目の正直とばかりに放った下シューが見事に決まり、念願の得点となった。試合終了1分前、スコアは8-1。もう後は守り切るだけだが、圧倒的な点差が開いていても、攻める姿勢を忘れないのが"激闘"をチームスピリットに掲げるBLUE BULLETSである。積極的にボールをポゼッションしようとし、ベンチがノータイムの声をあげた直後に小田切がランシューを決め、それが決定打となった。
 最終スコアは9-1。東大は千葉βに勝利し、2位で一次予選を通過した。(記事:入江美沙)


8月21日
<二次予選>

第一試合
 東大 vs 慶応義塾大学

 前半  後半 TOTAL
東大/ AWAY   1   4  5
慶應/ HOME   3   2  5
得点者:
鈴木 貴大
廣瀬 天地
頓所 史章 [2]
室井 啓介

 新人戦サマー2日目。 東大は、強豪の慶應、日体を擁すHブロックでの二次予選となった。 決勝リーグへ進出は4校中上位1校。 迎える初戦慶應戦。両者パスミスが続くが、慶應が先制点を決める。その後、東大のOFが続くもシュートは入らず、慶應がさらに2点を入れ0-3。前半終了直前、廣瀬のシュートが決まり、1-3でハーフを迎えた。
 後半、両者の攻防が続き、交互に点を決め、スコア3-5。残り2分で、頓所がもう1点を決め、ついに残り1分、キャプテン鈴木のシュートで同点に。「あと1点」と小田切、都外川が果敢にシュートを打つが決まらず、同点のまま試合終了となった。 「負けているところから逆転するイメージを作る。」という副キャプテン小田切の言葉がまさにいかされた試合となった。(記事:柏倉恵)



■第二試合
 東大 vs 明治大学β

 前半  後半 TOTAL
東大/ HOME   3   3  6
明治β/ AWAY   1   1  2
得点者:
頓所 史章
室井 啓介 [3]
藤野 滉
室伏 祐輔

 相も変わらず小雨が降りしきる中、新人戦2日目の第二戦が行われた。ここでの勝負は、二次予選を勝ち上がる上での重要な局面となる。選手の力が満足に発揮された試合であった。FOからうまく流れをものにすることができた。前半終了時のスコアは3-1。最終スコアは6-2であったことから、概ね終盤までこの雰囲気を継続させたと言える。まんべんないシュートでスコア率も上々である。次の二次予選の最終試合となる日体戦にむけて、良い足がけとなった。しかし、私たちにとっての新人戦はまだまだこれからだ。(記事:沈安娜)


■第三試合
 東大 vs 日本体育大学

 前半  後半 TOTAL
東大/ AWAY   5   2  7
日体/ HOME   2   1  3
得点者:
小田切 拓也
鈴木 貴大
都戸川 識志 [2]
頓所 史章 [3]

 慶應戦を引き分けにもちこみ、明治βとの戦いを征した後、勝てば決勝リーグへコマを進め、負ければ敗退という負けられない一戦の相手は強豪の日体大。しかし二日目の2試合で勢いづいた東大は勝利の予感しか感じなかった。
 室伏のFOから始まり、DFからからのスタートとなった。G田村のキャッチセーブからポゼッションが変わり、都戸川のスコアで活気づいた東大だが、日体が2点立て続けに得点をした。しかし、東大は冷静さを失うことなく、小田切、そしてキャプテン鈴木が流れを変える連続得点。日体の堅いDFも恐れず果敢にショットし、ボールダウンなどのミスから攻撃に繋げるという冷静さを保ち続け、勢いづいた東大は止められない。
 後半は、室伏や都戸川などの日体のショットを許さない固いDFで守り抜き最終スコア7-3で強豪日体を破って決勝トーナメント進出を決めた。(記事:田中彩菜)

<決勝トーナメント>
■ベスト16
 東大 vs 明治大学α

前半 後半 サドン TOTAL
東大/ AWAY 3 2 1 6
明治α/ HOME 2 3 0 5
得点者:
鈴木 貴大
頓所 史章
室井 啓介
室伏 祐輔 [3]

 新人戦サマーステージ決勝トーナメント第一戦。ここからは負ければ即敗退であり、プレッシャーのかかる試合であった。
 前半は両者譲らずなかなか点が入らない緊迫した展開が続く。そんな中、都外川が右上から切りこみ得点した。しかし、明治αにすぐに追いつかれ、さらにリードされたが、すぐに室井がカムで決め、さらにG田村からのブレイクで、頓所が決め、抜きつ抜かれつの展開。スコア3-2で東大一点リードで前半が終了した。
 後半も予断を許さない展開が続いた。後半開始早々チェックアップミスから相手に決められ同点とされた。その後、室伏がクリース付近のパワープレーで決め、スコア4-3としたが、またすぐに相手に決められ同点となった。鈴木がランシューを決め、5-4東大一点リードで迎えたラスト3分、明治αの怒涛の反撃が始まった。なんとか守っていた東大であったが、ノータイムで相手にフリーシュートを与えてしまい、同点に追いつかれてしまった。そして、同点のまま後半終了。サドンデスまでもつれ込んだ。
 ベンチ全員が肩を組んで、勝負の行方を室伏に託した。FOは相手に取られたものの、G田村のナイスセーブからのブレイクショットは相手ゴーリーに弾かれ、それを自分でカバーし、室伏にボールを預け、勝負を室伏と相手FOerとの1on1にかけた。室伏は相手を完全に抜き去り、そのままショットを決めて試合終了。東大の勝ちが決定した。こうして、実力が伯仲した相手に対して気持ちで勝ち切り、東大は準々決勝にコマを進めた。(記事:福岡由城)



準々決勝
 東大 vs 中央大学

 前半  後半 TOTAL
東大/ AWAY   0   4  4
中央/ HOME   2   0  2
得点者:
鈴木 貴大
藤野 滉
室井 啓介
室伏 祐輔

 新人戦2日目も既に5試合目だが、士気は衰えることを知らず一層の高まりを見せる。明治αの選手の涙を背負い、中央大学との準々決勝、負けられない戦いが始まった。
 序盤は東大の攻勢だったが、シュートはなかなか決まらない。ところが前半も残りわずかという時、ファールをとられ中央のフリーシュートでスコア、先制点を取られる。ラスト1分の間に又しても1点を許し、0-2で前半は終了。
 立て直しを図る後半。開始30秒で室井がショットスコア。その後中央の攻勢となるがこれを抑え、東大はもう一点を決めるべく、冷静に攻めの体制を整え、鈴木のショットスコアで同点に追い上げる。次の中央のオフェンスも死守し、ラスト2分で室伏がショットスコア。さらにラスト30秒を切ってから藤野がシュートを決めた。
 後半の切り替えが功を奏し、4-2での逆転勝利となった。(記事:宗真理子)



■準決勝
 東大 vs 早稲田大学α

 前半  後半 TOTAL
東大/ AWAY   1   1  2
早稲田α/ HOME   3   2  5
得点者:
鈴木 貴大
室井 啓介

 新人戦2日目、勝利を重ねて勢いづいた東大はいよいよ準決勝へとコマを進めた。対戦相手は早稲田、言わずと知れた強豪である。
 FOをとった早稲田のOFから始まったゲームは序盤、東大のOFが続くが、早稲田のDFが堅くゴールを守り、東大の得点を許さない。ポゼッションが変わり早稲田のOF、1on1からのショットが決まり先制点を許した。しかし流れを掴ませない東大、今度は早稲田の堅い守りを抜けて室井が得点。だが早稲田のOF、見事なパス回しからショットを2本決められてしまう。1-3、2点ビハインドで前半を終えた。
 後半、東大も室伏などの活躍でDFで守りを固めOFに繋げるが、早稲田のDFが立ち塞がる。なかなかショットに繋がらないもどかしい状況の中、キャプテンの鈴木が1on1でDFを抜いてスコア。しかし早稲田のOFは巧みに東大のDFを崩していく…。
 結局2-5で試合終了。早稲田の堅いDFにくらいつく粘り強さを見せたが、最後まで崩すことが出来なかった東大、惜しくも決勝進出はならず、3位決定戦へ。とうとうサマー最後の戦い、全力を出しきって終わりたい。(記事:田中彩菜)



■3位決定戦
 東大 vs 慶應義塾大学

 前半  後半 TOTAL
東大/ AWAY   1   4  5
慶應/ HOME   1   3  4
得点者:
室井 啓介 [3]
室伏 祐輔 [2]

 早稲田戦からわずか5分後に迎えた慶應との3位決定戦。二次予選では引き分けという結果に終わっており、因縁の相手といえる。
 試合開始1分後、まずは室伏がスコアし、東大が先制。しかし、直後に慶應に点を許してしまい、同点となる。両者一歩も譲らぬ攻防が続き、前半はそれからスコアに変動なし。1-1で後半へ折り返した。
 後半開始後早々に室井が点を入れ、東大が1点リード。続けて室伏も得点。その後相手チームのトリッピングにより東大がフリーシュートを獲得し、室井が見事なカムを決める。スコアは4-1、流れは完全に東大のものになったかのように思われた。ところが、そこから慶應の猛烈な追い上げが始まり、スコアは4-4と完全に差を埋められてしまう。しかし、試合終了1分前に慶應側のプッシングにより東大にフリーシュートという絶好の得点機会が訪れる。ここでシューターの室井がまたも点を決め、結果的にこれが最終得点となった。
 最終スコアは5-4。東大が勝利し、新人戦サマーステージは3位という成績で終えることとなった。これは確かに誇ることのできる結果であるかもしれない。しかし、新人戦優勝を目指して日々激闘してきた27期にとって、決して満足のいくそれではなかった。この悔しさを胸に、新人戦ウィンターステージに向けてより一層の努力を重ねていくことを選手一人ひとりが決意したことだろう。(記事:入江美沙)


MVP
頓所 史章(Fumiaki Tonsho)

一年生ながら今年の七帝戦に参加し、新人戦でも抜群の存在感を放っていました。上級生にも全く引けを取らない視野の広さとキープ力、安定感のある 1on1でOFの起点となり続けました。今後パスやシュートといったクロス周りの技術を身につけ、さらに上のステージで活躍することを期待しています。


VP
室伏 祐輔(Yusuke Murofushi)

フィジカルに優れた選手で、特にDF、FOの局面で活躍してくれました。1on1で抜かれることがほとんどなく、試合中も非常に安心して見ていら れました。明治戦でのサドンデスでは、威圧感すら感じるほどでした。OF面が開花すれば、新人戦レベルでは無敵と言えるでしょう。今後の活躍が非常に期待できます。


written by 27th Team Staff