≪2011 リーグ戦 FINAL≫

東京大学 vs 早稲田大学

11月12日(土) @駒沢第二球技場 11時00分 FACE OFF


 1Q  2Q  3Q  4Q extra  TOTAL
東京大学 / AWAY   2   2   1   0  0   5
早稲田大学/HOME   2   1   0   3  1   6

得点者:
#18 深澤 健太郎 [AT] 1
#25 山本 晃右 [AT] 2
#51 上野 裕人 [AT] 2

《試合概要》
 いよいよ決勝の日がやってきた。昨年、このFINALで早稲田相手に10BlueBulletsは涙を飲んだ。そして今年の相手も早稲田、雪辱を果たすにはなんと最高の舞台であろうか。
 1Q、試合は最初のOFからいきなり副将4年AT#51上野のスタンシューによる得点で始まるが、次ぐ早稲田のOFで返され、序盤から白熱した展開を見せる。その後、東大は10manライドやFOを武器に早稲田相手にポゼッションし続け、スローペースなラクロスを展開する。中盤に向け、試合は東大に傾いていた。東大は安定したパスを軸にじっくりとOFを積み重ね、OF長4年AT#18深澤や4年AT#25山本といったAT陣を中心に決め所を制した。一方DFでは、シュート決定力の高い早稲田のOF陣に対してzoneDFを敷き失点を最大限に抑えた。そして、5-3とリードを保ったまま4Qを迎える。順調にこのまま勝ちきりたいところであった。
 しかし、その後昨年の学生王者・早稲田は底力を見せつける。東大相手にFOやライドへの対応をみせ、得点のチャンスを増やし、zoneDF相手に外側から豪快なシュートを2本決めきって5-5とし、ついに同点に。負けじと攻め上げる東大だったが、試合時間が終了しサドンデスが告げられた。追い付かれる形で迎えたサドンデスであったが東大のベンチ、スタンドは怯まずむしろそれまで以上の歓声と激励に包まれていた。勝つのは東大。全員がそれを信じていた。
 そして、ついにサドンデスのホイッスルが鳴る。FOでボールを手にしたのは早稲田。東大は早稲田のOFを抑えきってOFコートにボールを繋げたいところだった。しかし無情にも相手の大きく振りかぶったスタンディングがゴールに突き刺さった。長いホイッスルが響き渡った。崩れ落ちる東大の選手たち。その瞬間、11BlueBulletsは学生日本一への夢が絶たれた。

 2010年11月14日、関東FINALの舞台で10BlueBulletsがシーズンを終えたときからちょうど1年。同じ駒2の舞台に戻ってくるまでの道のりは非常に険しいものだった。だからこそ、勝てると信じた。勝ちたかった。しかし、今年も同じ早稲田という壁に阻まれてしまった。また1年分の無念がBlueBulletsの歴史に積み重なった。

 来年こそ笑ってシーズンを終えるために、この悔しさを片時たりとも忘れず、もうどんな困難も努力もいとわない。「激闘」の精神を胸に、12BlueBulletsは始動する。

《試合経過》
1Q

東京大学 スコア 早稲田大学
5分 4年AT#25 山本 スコア 1-0 -
- 1-1 7分 スコア
- 1-2 11分 スコア
17分 4年AT#51 上野 スコア 2-2 -


2Q

東京大学 スコア 早稲田大学
3分 #51 上野 スコア 3-2 -
タイムアウト - -
- - タイムアウト
- 3-3 17分 スコア
19分 4年AT#18 深澤 スコア 4-3 -
- - タイムアウト
前半終了。


3Q

東京大学 スコア 早稲田大学
クロスチェック、両チームともセーフ。
EMO30秒 - プッシング
8分 #25 山本 スコア 5-3 -
プッシング - EMO30秒


4Q

東京大学 スコア 早稲田大学
- 5-4 4分 スコア
EMO1分 - スラッシング
- 5-5 12分 スコア
- - タイムアウト
タイムアウト - -


オーバータイム

東京大学 スコア 早稲田大学
- 5-6 1分 早稲田 スコア
試合終了。



MVP
#51 上野裕人(Hiroto Ueno/4年AT)

OFコーチの原です。

負けてしまいましたが、FINALのMVPに副将の上野を選びました。

今年チームを作る中で、彼は「どのようなラクロスをするか」ということについて、責任を持って考える役割を担ってきました。
シーズン当初からなかなか勝てず苦しい時期が続きましたが、そういった時にも彼が常に前を向いて考え続けてきたことで、徐々に勝てるようになり、学生日本一まであと一歩という所まで行けたのではないかと思います。

チームを引っ張る彼の姿勢は本当に素晴らしいものでした。
お疲れ様と言ってあげたいです。


VP
#12 六川啓司(Keiji Rokugawa/4年DF)

DFコーチの佐々木です。

この試合のDFはほとんどの時間ゾーンを使いました。
最後は失点して負けてしまいましたが、強豪早稲田のOFを6点に抑えたというのは、良い数字ではないでしょうか。

シーズン通してチームで大事にしてきたGBで、今回見せ場を作った六川をVPに選びました。
オンボールの強いLGという意味でも、六川は今年のDF陣になくてはならない選手でした。

最後は負けて悔しい結果となりましたが、六川に限らず4年生の24期には労いの言葉をかけたいです。
4年間、お疲れさま。



VP
後藤瑞樹(Mizuki Goto/4年STF)

HCの宮澤です。

今シーズンSTFとしてデータ分析で大活躍してくれた後藤をVPに選びたいと思います。

相手チームと自チームを徹底的にデータ分析し、コーチや戦術幹部に新たな視点を提供し続けてくれました。

FINAL4で日体大に勝利し、FINALの早稲田戦もあと一歩のところまで迫る戦いをできたのも、後藤の貢献の影響が大きかったと感じています。

後藤だけでなく、チームスタッフが、選手がより良くプレーできる環境を整えることで、BBが成り立っています。

この場を借りて、全てのチームスタッフを讃えたいと思います。


written by Mizuki Goto