≪2012 五月祭試合≫

東京大学 vs 早稲田大学

5月19日(土) @御殿下グラウンド 14時00分 FACE OFF


 1Q  2Q  3Q  4Q  TOTAL
東京大学 / HOME   0   4   3   0 7
早稲田大学/AWAY   1   2   2   1 6

得点者:
#8 中村 佑 [MF] 1
#15 平野 崇 [AT] 2
#26 出戸 康貴 [AT] 2
#69 都外川 識志 [MF]1
#97 湯浅 康之[LG]1

《試合概要》
 12Blue Bulletsの始動から約半年、目の覚めるような青空の下で、絶対に負けられない戦いが幕を開けようとしていた。「徹」の一字を掲げ、ここまで追求してきた自分たちのラクロスを試す時だ。
 試合開始から激しい攻防が繰り広げられた。両者ともに一歩も譲らない均衡状態が続いたが、1Q終了間際に早稲田に先制点を許してしまう。しかし2Qでの副将4年AT#15平野のスコアを皮切りに、東大が流れを掴んだ。3年AT#26出戸の見事な下シューとカムアラウンドが観客を魅了する。それでもすぐに追いつかれ、勝負は振り出しに戻ったかに思われた。前半ラスト1分。東大も意地を見せ、4年MF#8中村のスコアで4-3に持ち込み、前半を終えた。
 後半もそのまま引き離したいところだったが、2Q終了時のファールによりマンダウンでの再開となり、この不利な状況で得点を許してしまう。再び4-4同点。目まぐるしく移り変わる攻守。このシーソーゲームを何とかして打開しなければ。クリアの駆け上がった先でボールを託されたのは4年LG#97湯浅、その豪快なシュートに会場が湧いた。さらに、GBから一瞬のチャンスを逃さずスタンシューを決めたのは平野、続いて1on1からのランシューを決めたのは2年MF#69都外川。そうして3Q終了時、7-5。このまま逃げ切りたかったが、4Q半ばの失点で1点差。最後の逆転を図る早稲田の激しい攻撃に、悪夢が甦る。ラスト1分は早稲田のOFだった。何度も肝を冷やしたが、ホイッスルが響き渡る最後の瞬間まで、遂に主将4年G#28浦山がゴールを守り切った。

 この勝利は、12BlueBulletsに勇気を与えた。覚悟も。まだまだ課題は多いとはいえ、大きな一歩を踏み出したことに違いない。

 学生日本一への飽くなき執念は今年も受け継がれた。
 五月祭連勝の伝統は守った。勝負は、まさにこれからだ。

《試合経過》
1Q

東京大学 スコア 早稲田大学
EMO60秒 - イリーガルボディチェック
EMO90秒 - ホールディング
アンスポーツマンライクコンダクト
- 0-1 20分 スコア


2Q

  
東京大学 スコア 早稲田大学
EMO60秒 - スラッシング
3分 #15 平野 スコア(←#33頓所) 1-1 -
5分 #26 出戸 スコア 2-1 -
9分 #26 出戸 スコア 3-1 -
- 3-2 12分 スコア
イリーガルボディチェック - EMO60秒
- 3-3 15分 スコア
タイムアウト - -
19分 #8 中村 スコア 4-3 -
スラッシング - -
前半終了。


3Q

    
東京大学 スコア 早稲田大学
クロスチェック、両チームともセーフ。
2Q終了時のスラッシング 4-4 EMO60秒
30秒 スコア
タイムアウト - -
イリーガルボディチェック - EMO60秒
EMO60秒 - アンスポーツマンライクコンダクト
10分 #97 湯浅 スコア 5-4 -
EMO60秒 - アンスポーツマンライクコンダクト
14分 #15 平野 スコア 6-4 -
- 6-5 15分 スコア
17分 #69 都外川 スコア 7-5 -


4Q

  
東京大学 スコア 早稲田大学
オフサイド 7-6 EMO30秒
10分 スコア
EMO30秒 - プッシング
- - タイムアウト
プッシング - EMO30秒
- - タイムアウト
タイムアウト - -


Impressive Players of the match [ Hisashi Yamashita / head coach ]

MVP
#28 浦山卓弥(Takuya Urayama/4年G)

 ヘッドコーチの山下です。

 今回の五月祭はチームとしては、決して内容のよい試合ではありませんでした。
 DFで崩され、再三ピンチを迎えるなか、好セーブを繰り返し、ひとり気を吐いたのがゴーリーの浦山でした。

 怪我で満足にプレー出来ない状態でシーズン開始を迎えましたが、徐々に調子をあげ、キャプテンとしても持ち前の明るさと熱さで常にチームを引っ張る頼もしい存在に成長しました。この五月祭でも圧倒的な存在感を発揮していました。

 今後も、まだまだ発展途上のチームを学生日本一のレベルに導くとともに、自ら成長を重ねてくれることを期待したいと思います。


VP
#26 出戸康貴(Yasutaka Deto/3年AT)

 OFコーチの原です。

 VPは自身の打開力で早稲田のゴールをこじ開けたOF長・出戸を選びました。

 出戸は昨年までMFでしたが、持ち前のオフェンス理解力と突破力をより活かすため、今年ATにコンバートしました。
 普段は寡黙な男ですが、OF長としての統率力、行動力には目を見張るものがあります。学生日本一という目標に向かってストイックに取り組む姿勢は非常に頼もしいです。

 この試合では7点しか取れず、チームとしてまだまだ大きな成長をしなければなりませんが、彼なら立派にチームを引っ張り、かつ学生を代表するような選手になれると信じています。



written by Mariko Soh