[東京大学 vs 慶應大学]
関東学生ラクロスリーグ戦 ファイナル
11月23日(土) 駒沢オリンピック公園第2球技場 13時30分 FACE OFF


1Q 2Q 3Q 4Q 延長 戦 TOTAL
東京大学  2  1 1  2 1  7
慶應大学  0  3  1  2 0  6

得点者:
橋本卓郎(#5 MF)1
原健太郎(#8 MF)1
大岡雅和(#20 AT)2
箕輪佑介(#30 AT)4

畝川 学(#36  MF)1

日高重和(#54 AT)1



最終戦を迎えたblue bullets。ファイナル4進出を決めたとはいえ、相手はブロック最大の強敵一橋。試合前からの応援合戦が行われる。雨が上がったばかりのどんよりとし た曇り空の中、試合開始の笛が鳴った。


1Q
 試合開始のFOを制した東大はいきなりエキストラのチャンスを得るもパスミスによりあっさりポゼッションを慶應に渡す。マンダウンをはさみ慶應に4本の シュートを浴びるが何とか守りきる。しばらく一進一退の状況が続くが、#20大岡がもらい際で対面を交わしてカムアラウンドシュート。これがゴールに突き 刺さり東大が見事先制点を挙げる。直後のFOを制し流れに乗った東大はハングマンからまたしても#20大岡の豪快なカムアラウンドシュートで得点。その後 はお互いじっくり攻めるもゴールには結びつかず2−0のまま第1Qを終えた。

2Q
 #10山本の見事なFOで幕を開けた第2Q。東大は勢いに乗って立て続けに3本のシュートを放つもゴールをわることができず。しかしその後もGB混戦か らの#44鈴木のすばやいクリアなどで流れをキープした東大は、パスミスをカバーした#8原(健)がそのまま華麗なカムアラウンドシュートで得点し3− 0。しかしこのままずるずる引き下がる慶應ではなかった。直後のFOをとられた東大はマンダウンから失点すると、その約4分後にも東大DFがくずれた一瞬 の隙を突かれて3−2.そして東大が絶好の2メンダウンのチャンスを潰したあと、逆にマンダウンから失点し3−3の同点。そのまま接戦の様相を呈して第 2Qを終えた。

3Q
 イリーガルクロスにより東大は3分間のマンダウンを余儀なくされるが、隙のないDFと確実なクリアで何とか無失点で切り抜ける。すると一気に攻勢に転じ た東大はMFを中心に中に切れ込みシュートを打ちまくるがどれも枠を捉えきることが出来ない。そんな歯がゆい状況を打開したのが#54日高の1on1から の技ありのシュート。東大勝ち越し。このまま一気に慶應を突き放すべく慶應ゴールに畳み掛けるが慶應のゴーリーを中心とするDF陣がそれを許さない。そう こうするうちに慶應にATの1on1から1点返され再び4−4の同点。試合はどんどんヒートアップしていった。

4Q
 FOをとるもパスミスでリズムをつかめない慶應。一方の東大も慶應ディフェンスを崩しきることが出来ず苦戦する。先にこの均衡を破ったのは慶應。ロンミ を中心としたライドを成功させた慶應はその後のブレイクを確実に処理し得点。この試合始めて慶應にリードを許す。東大は#15矢島の鋭い1on1がファー ルを誘いエキストラのチャンスを得るがいかしきれない。その後のブレイクのピンチを#22江上の執念のジャンプチェックで防いだ東大はMFの1on1から の流れるようなパス回しをクリースにいた#30箕輪がしっかり決めて同点。直後のFOも制し勢いに乗る東大は#5橋本が1on1からねじ込みついに勝ち越 しに成功する。しかしその押せ押せムードもつかの間、慶應はFOからのブレイクを華麗に決めまたもや同点。その後のマンダウンやゴーリーとの1対1の絶体 絶命のピンチを東大#12水谷の好セーブで切り抜け、6−6のままついに延長戦へと突入するのであった。

延長戦
 最初のFOを制した東大はvalue the ballを意識しシュートを打つチャンスをうかがいながらしっかりボールをまわしていく。そして1分過ぎ左上から1on1をかけた#36畝川はスイープし て慶應ディフェンスの中に切り込んだところで思いっきりシュート。みんなの思いをのせたシュートはゴールの手前で鋭く弾み見事ゴールネットを揺らした。東 大が慶應から学生チャンピオンの座を奪い取った歴史的な瞬間である。



written by Gentaro Mito