[東京大学 vs 慶應大学]
ラクロス全日本選手権大会 準決勝 
12月10日(日) 江戸川区臨海球技場 13時30分 FACE OFF


1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大学 1  3  2  2  8
慶應大学  2  2  2  1  7

得点者:
橋本卓郎(#5  MF)1
原健太郎(#8 MF)1
飯塚洋史(#13  MF)1
矢島義拡(#15 MF)2
大岡雅和(#20 AT)1
箕輪佑介(#30 AT)2



冷たい風が吹き荒れるなか、真の学生王者、そして江戸陸をかけての慶應大学との試合が臨海球技場で始まった。

1Q
試合開始直後のFOは混戦の末慶應に取られるが、その後のディフェンスでチェイスをとりすぐに攻撃権を奪い返す。 一旦はボールを奪われるが東大のライドが成功し、#5橋本が1on1から東大初のシュートを放つ。しかしこれはセーブされ、逆に続く慶應のOFで東大DF のスキをつかれ先制を許してしまう。悪い流れは続き、ポゼッションを奪いあった後、慶應のOF中に東大がファールを犯し、マンダウンとなったところを決め られてしまう。直後のFOでは相手のパスミスにより東大OFとなる。#20大岡の1on1などで徐々にいいリズムを作り出すと、慶應のファールにより1分 間のエキストラを得る。このチャンスで#15矢島がゴール左横に豪快に叩き込み、東大が1点を返し1Qを1−2で終える。

2Q
開始早々の東大の攻撃で、#15矢島が今度は1on1から中に抜き、そのまま一人で持ち込み同点となるシュートを決めて2−2。続く慶應の攻撃では、#2 石井などが素晴らしいディフェンスを見せるも、攻撃を断ち切れず相手に強引に決められてしまう。2−3。しかし#20大岡の1on1からのシュートのこぼ れ球を#30箕輪が押し込み再び同点、さらには1点取られるものの#5橋本のランシューで三度同点、と両チーム一進一退の攻防が続く中4−4で2Qも終了 する。

3Q
FOを取られると、直後のDFでいきなり失点し、1分後にも追加点を奪われてしまう。その後なかなかクリアができず、マンダウンのピンチなど苦しい時間帯 が続くが、そこで#44鈴木(宏)、#56浅井、#12水谷らDF陣が奮起しこれ以上の得点を許さない。すると、ファールで得たエキストラのチャンスで、 #13飯塚の絶妙なパスを受けた#20大岡がシュートを決め1点を返し、更に続いて#30箕輪がクリースへのパスをねじ込み、6−6の同点に追いつく。完 全に東大の流れとなったところで3Qを終え、遂に最終第4Qを迎える。

4Q
勢いに乗った東大は最初の慶應のOFを気迫で守りきると、返すOFでストーリングを受けながらも、ゴール左横からの#54日高のフィードを右上でもらった #8原(健)のスタンディングが突き刺さる。これで7−6となり、東大はこの試合初のリードを奪う。食い下がる慶應もすぐ後に1点を返し、この試合5度目 の同点となる。学生選手権決勝の延長戦の再現かと思われたが、#12水谷のスーパーセーブ、#22江上のGBなどによっていい流れを作り出した東大は、 14分、エキストラの絶好機にゴール裏#45藤田からのフィードを受けた#13飯塚が正面からミドルシュートを放ち、ボールは見事にゴール右隅に吸い込ま れる。8−7で残り5分。東大は攻め続けるが追加点を奪えない。慶應にポゼッションを奪われ、シュートを打たれるも#12水谷の執念のセーブ、そしてチェ イスにより東大ボールとする。クリアのパスが#8原(健)から#20大岡に渡ったとき、待望の試合終了の笛が鳴り響く。歓喜の東大応援団がフィールドにな だれ込んだ。




written by Hironari Sakai