関東学生ラクロスリーグ戦 1部Bブロック 第1戦(開幕戦)
[東京大学 vs 日本体育大学]
8月19日(金) @駒沢第二球技場 14時30分 FACE OFF
 1Q  2Q  3Q  4Q TOTAL
東京大学/ HOME  2  2  1  2  7
日本体育大学/AWAY  1  1  1  3  6

得点者:
#6 吉江 直人 [MF] 1
#9 原 健太郎 [AT] 2
#16 中村 貴俊 [MF] 2
#36 畝川 学 [MF] 1
#45 藤田 篤 [AT] 1

05年度学生王者に輝いた東京大学がHOME、05年度はリーグ3位ながらも日本代表選手を擁した日本体育大学がAWAYでの開幕戦。 組織の東大、個の日体という様相を呈していた。



1Q、出だしの日体日本代表佐保田のシュートからは落ち着いた試合展開となり、淡々と進んだ。5分過ぎに東大がタイムアウトを取ると、流れは東大に。日体のクリアを#32高田がライドで落とすと、#10山本が東大初のシュートを放つ。#6吉江が放ったシュートが左に逸れ、こぼれ球を#45藤田が拾い、ゴール前でもらう瞬間を待っていた#16中村(貴)へ。東大が先制。Q半ばで日体がEMOから流れを取り戻し、個人技で取り返す。その後続いた日体のOFを、#36畝川が1on1でボールを落とし、#2石井がブレークを阻止すると、東大のOFへ。Q終了間際に#9原(健)がゴール裏からDFを置き去りにし、ゴール前藤田へ。2−1でQを終える。


2Q序盤、#19大胡がDFコートでGBを掠め取り華麗なステップで2人をかわすと、中村(貴)がゴール右前から1on1を仕掛け、正面を通過、左前からゴールにボールを叩き込む。中盤では#38DF竹内が1on1からボールダウンを奪い、そのままクリアに繋げる一騎当千のプレーも見せるが、流れは徐々に日体へと傾き、Q半ば日体丸山がスタンディングシュートを決める。その後日体の攻撃を防ぎきった東大は残り4分でEMOのチャンスを得る。#13主将飯塚がシャットされるも、5−4の状況を生かした東大がパス回しから最後は畝川が得点。4−2でハーフを迎える。



3Q東大イリーガルクロスの反則により、日体3分間のEMO。このEMOを含め、合計11本のシュートを放った日体が中盤まで押し続け、最後はゴール前へのパスを押し込んで1点差。しかし、その後すぐに東大EMOのチャンスを原(健)があっさり決め、再び2点差とすると、流れは東大に。#7長がライドを決め、会場に「OSA」コールが起きる。5−3。


4Qも入っても東大の流れは変わらない。3分過ぎに#20日高からゴール前吉江がもらって決め、5分に原(健)が一人で切れ込み技ありのゴール。7−3と大きくリードする。しかし、4Qの中盤から日体が反撃を見せる。10分過ぎにブレークから決めると、完全に流れを持ってくる。残り4分でEMOを決め、2点差。そして、残り2分半で遂に一点差へと詰め寄る。その後僅か120秒の間に7本のシュートを放ちゴールをこじ開けようとするも及ばず、タイムアップとなった。


#29末藤 尚希(Naoki Suehuji)

この日日体がゴールの枠内に放ったシュートは25。そのうち彼のクロスを素通りすることを許されたのはわずかに6。
3年からゴーリーを始めた彼の、遅咲きのデビュー戦は、ゴーリーとして、そしてトップ選手としてのデビュー戦を意味することとなった。



#16中村 貴俊(Takatoshi Nakamura)

今年ミシガンラクロス留学に赴き、頭角を現した4年MF。昨年はDF時での出場が多かったが、今年は得点力をも兼ね備え、東大MFの中心的選手となった。 この試合でも先制弾を叩き込む。






開幕戦を辛くも勝利した東大は、20日に第二戦理科大。
リーグ最強の強敵を倒したとは言え、BLUE BULLETSが昨年王者である以上、彼らを目指し戦う相手は全てを懸けてくる。 一つたりとて容易い試合は存在しないだろう。


written by Hiroshi Tabayashi