関東学生ラクロスリーグ戦 1部Bブロック 第3戦
[東京大学 vs 東京理科大学]
10月4日(土) @臨海球技場 13時40分 Face Off
 1Q  2Q  3Q  4Q TOTAL
東京大学/ HOME  3  2  1  3  9
東京理科大学/AWAY  2  0  1  2  5

得点者:
#7  渡慶次 道俊[AT]2
#14 中村 彰秀[MF]1
#17 伊部 智信[MF]1
#25 石指 裕章[AT]3
#30 織田 健太朗[AT]1
#75 坂井 宏成[MF]1

Bブロックの混戦を抜け出すため、何としても得失点差を稼ぎたい東大。
次の相手は、ブロック暫定6位の東京理科大学。
Gを中心とした守りの堅いチームに対し、どのような戦いを見せるのか。



1Q
 東大は立ち上がりからライドで相手に激しくプレッシャーをかけるが、プッシングとフライミスで2メンダウンのピンチを迎える。これを何とか乗り切ると、次のset OFで#7渡慶次のフィードから#25石指が決めて先制点をあげる。しかし、東大はその後度重なるパスミスでOFのリズムを崩してしまう。ここで東大はマンダウンから失点。次のOFで#30織田がゴール前のこぼれ球を決めるものの、次のFOを奪われすぐさま#4にシュートを決められてしまう。この流れを断ち切ったのが#14中村。Q終了間際に豪快なスタンディングシュートを決め3−2リード。1Qを終える。

2Q
 理科大は東大ライドのプレッシャーに耐えかね、クリアでロングパスを多用し始める。ここで東大は相手のパスミスを利用して相手DFの隙を狙う。すると、相手のクリア中パスミスでGBが発生。#25石指が抜け出し、落ち着いてシュートを決める。その後、#7渡慶次が左カムでさらに得点を追加。東大はDFでも鉄壁の守りを見せ、理科大を無失点に抑える。2Q終わって5−2。流れは徐々に東大に傾き始める。



3Q
 東大はFOで相手のスラッシングを誘うと、#75坂井が得意のスタンディングシュートを決め更に点差を広げる。ここで東大はG#39田頭を投入。DFからの正確なクリアでOFにいいリズムが生まれる。しかし、理科大G#5の好セーブの前になかなか追加点をあげることができない。対する東大DFはその後1点を失うものの、安定した守りで追加点を許さず、試合は膠着状態に。そしてQ終了直前、東大はスラッシングを犯してしまう。3Q終わって6-3とリードするものの、一抹の不安を抱えたまま4Qを迎える。

4Q
 東大1分間マンダウンから。このピンチでG#39田頭が気を吐く。好セーブからの素早いパス出しで逆にブレイクチャンスを演出。得点には至らなかったものの、このプレーでOFが勢いづいた。まずは#7渡慶次がクリースシュートで得点。さらに今度は#25石指がクリースで決め、一気に畳み掛ける。その後、相手クリアから1点を失うが、逆に東大もクリアから#17伊部がダメ押しの得点。理科大もここで力尽き、そのまま試合終了。9−5で東大が3勝目を飾った。

#39 田頭 亨祐(Kyosuke Tagashira)

4年G。#8木名瀬に並ぶ東大の守護神。今日の試合では3Qから出場し、正確なパスでブレイクを作り出した。日頃は優しい性格の彼だが、重要な局面で最高のパフォーマンスを見せる、その強い精神力には目を見張るものがある。



#44 萬野 有生(Yuki Manno)

4年DF。今シーズン守りの要としてコート上に君臨。パワーとスピードの両方を併せ持ち、1on1DFやGBではすさまじい威圧感で相手を圧倒する。練習では厳しい言葉を発することが多いが、そこに東大DF陣としての誇りとの強い責任感が表れている。





Coach 高橋 優介(Yusuke Takahashi)

4年学生コーチ。今シーズン半ば、選手から転向を決断する。自ら様々な企画を立ち上げ、チームに新たな風を吹き込んだ。部員への心配りも素晴らしく、選手たちの心の支えとなっている。今後の厳しい戦いを勝ち抜くには、彼の力が必要不可欠だろう。



written by Shinji Kondo