関東学生ラクロスリーグ戦 FINAL
[東京大学 vs 慶應義塾大学]
11月24日(月祝) @駒沢第二球技場 14時00分 Face Off
 1Q  2Q  3Q  4Q TOTAL
東京大学/ AWAY  1  0  1  1  3
慶應義塾大学/HOME  4  4  8  2  18

得点者:
#5  中島 穰[MF]1
#30 織田 健太朗[AT]2

 大粒の雨の中、超満員のスタンドに期待と興奮が渦巻く駒沢第二球技場。
FINALの相手は1年ぶりの王者奪還に燃える慶応。
関東学生日本一を懸け、Blue Bulletsの戦いがいよいよ始まった。




1Q
 FOは東大が奪取。しかし、慶応DFのプレッシャーに東大はなかなか思うようなOFが展開できず、パスミスから相手に奪われる場面が続く。対する東大DFは#2中谷を中心に安定した守りを見せるものの、クリアで慶応に潰されOFコートにボールを運ぶことができない。度重なる慶応の攻撃に東大DFが耐え切れず、2点を失ってしまう。慶応優勢の雰囲気の中、この流れを変えたのが#30織田。1on1から右カムを決め、まずは1点を返す。これで東大が勢いづくかに思われたが、その直後相手クリアからbreakを作られ失点。Q終了直前にも1点を決められ、1-4で1Qを終える。

2Q
 FOを慶応に奪われると、慶応の長いOFが続く。東大DFは#44萬野を中心にボールを奪いにいくが、ここでもクリアで慶応に潰されbreakから失点を重ねてしまう。開始8分、東大はLMF#18村木のバックチェックからボールを奪い、#19宮澤へとボールをつなぐ。これでOFチャンスを生み出した東大は、#30織田が1on1からシュートを放つ。が、これは惜しくもGにはじかれてしまう。その後、東大は何度かEMOのチャンスを得るが、パスミスが響いてチャンスを活かすことができない。2Qが終了して1-8。逆に点差が開き、苦しい流れのまま後半を迎える。



3Q
 3Qに入ると東大はライドやDFで激しくプレッシャーをかける。しかし、これが逆にFoulを重ねる結果となり、東大のピンチを広げてしまう。MDDの繰り返しにさすがのG#8木名瀬も持ちこたえられず、立て続けに失点を許す。これで慶応のペースに完全に呑まれてしまった東大は、その後もOFでの打開策が見つからず、勢いを失う。この一方的な展開に活を入れたのはまたしても#30織田。右カムで得点を決め、チームを鼓舞する。ここで3Q終了。2-16と大きく離された東大は、4Qに全てを懸ける。

4Q
 4Q、東大は最後の力を振り絞り、反撃を開始する。リーグ戦初出場の#13上西がFOを奪い取ると、東大は慶応ゴールに襲い掛かる。また、東大はここにきてライドがうまく機能し始め、慶応を圧倒。これが相手のFoulを誘い、EMOのチャンスを得る。東大のいいリズムが生まれ始めたその時、#5中島が1on1から2人をかわして得点。東大ベンチが一気に活気付く。さらに、東大は次のDFを凌ぎ切ると、#44萬野がクリアから気迫のランニングシュート。しかし、これは惜しくも枠外。その後も東大は必死に攻め続けるが、最後まで慶応のゴールネットを揺らすことはなかった。そして試合終了のホイッスルが鳴り響く。結局3-18と大敗。12月の全日に向け、厳しい結果となった。

#30 織田 健太朗(Kentaro Orita)

 4年AT。AT長として東大のOFを統率する。この試合2得点を決め、FINALのVPに選ばれた。どのような状況でも決して揺らぐことのないそのプレーで、東大の窮地を幾度も救ってきた。全日でも彼がOFの起点となるだろう。



STF 近藤 真司(Shinji Kondo)

 2年STF。Blue Bulletsのブレイン。誰よりもチームの勝利に情熱を燃やしつつ、他の人とは違う視点からチームを日本一に近づける貴重な存在。彼には、常に先を見続けて枠にとらわれずに行動していって欲しい。




応援団 (Suppoters)

 Blue Bulletsはリーグ戦を通して、応援部・チームの仲間をはじめ、OBの方々や家族、友達など、非常に多くの方からご声援をいただいた。試合で戦うのは選手だけではないということを、これだけ実感したのは初めてだろう。東大の応援は間違いなく日本一。次の試合でも気合のこもった熱いご声援を期待したい。 



written by Shinji Kondo